ピロリ菌除去に失敗、胃の中に残ったのは薬剤耐性菌

徳島県在住の50代男性です。3年前に近くの個人病院でピロリ菌の除去を受けました。30代から胃潰瘍が持病で、長年胃潰瘍の薬が手放せない状況でした。吐血したことはありませんが、下血していたようで、空腹になると胃がむかむかして吐き気と違和感に襲われます。何か重いものを飲み込んだような鈍痛も感じていました。市販薬をいくら飲んでも改善せず、結局病院へ駆け込みました。

最初は薬で簡単に症状が治まったのですが、薬を止めると症状がまた現れる状態の繰り返し。1度はほとんど胃に穴が開く寸前だといわれ、1週間ほど血管注射に毎日通ったことがあります。ちょうど年末からお正月にかけてだったので、特に記憶しています。その後も注射をうったり、薬を飲んだりすると、症状は治まるのですが、仕事でストレスを感じたら、どうしても再発していました。このため、薬が日常で手放せなくなっていたのです。

引っ越しで病院を変えたのを機に3年前、自宅近くの胃腸専門病院で相談すると、除菌を勧められ、受けることにしました。健康保険の適用を受けられ、1週間ほど2種類の薬を1日2階飲み続けるということでした。薬については覚えていませんがペニシリン系といっていました。特に違和感もないまま、1週間の服用期間が終わり、検査したところ、以前よりは改善しているが、除菌に失敗していたことが分かりました。

今度は2種類の薬のうち、1つを別の薬に切り替え、服用することになりました。また1週間薬を飲み続けるわけです。失敗という言葉が気になり、生活態度も少し改めました。喫煙者で1日2箱ほどタバコを吸っていたのですが、2日で1箱程度にしました。トンカツやラーメンなど油っこい食事もあまり取らないように改善しました。仕事上のストレスはやむを得ませんが、日常生活にストレスを持ち込まないように工夫したつもりです。

1週間の服用を終え、今度こそと病院へ期待を持って向かいました。しかし、検査の結果、やはりピロリ菌が残っているということです。医師がいうには薬に耐性ができているということで、やはり今まで通りに胃潰瘍の薬を服用してほしいということでした。

ただ、幸いなことにそのあとは胃の調子もまずまずです。転職で仕事が変わり、ストレスが大幅に少なくなったことも影響していると自分では感じています。2回目の服用に際して気をつけた節煙や食事の注意も続けています。それも効果があったのかもしれません。でも、耐性のついたピロリ菌は死ぬまで胃の中にいるのでしょう。薬を服用する段階になって気をつけるのではなく、もっと早くから注意していればよかったと反省しています。

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