十二指腸潰瘍発覚後、ピロリ菌の除菌治療を行った体験談

群馬県在住の30代男性です。

半年以上体調が優れない時期があり病院に行って問診の結果「軽い胃炎でしょう」という事で薬を貰って飲んでいました。しかし、あまり効果が無く、辛い時期を過ごしていました。症状としてはみぞおちや背中の痛み、食欲不振、倦怠感が続き、微熱もあり貧血、めまいや耳鳴りがする事もありました。何件か医者を周りましたがいずれも問診では同じような結果で、あまり相手にしてくれない医者もいましたし、家族からも気持ちの問題だと言われました。本気で体調が悪いのに誰も信用してくれないという事がストレスになったのでしょうか、更に悪化してしまいました。

本気で検査をしようと思い、再度病院へ足を運びました。検査は血液検査と胃カメラを行いましたが、以前胃カメラで大変苦しい思いをした事から検査にかなり抵抗があった為、決断に至るまでにかなり勇気がいりました。経口タイプの内視鏡は恐怖心が強かった為、経鼻内視鏡にして貰いましたが、鼻から入れる際に少し痛みはあったものの口と比較して嘔吐反射が格段に少ない分楽で良かったです。検査の結果、十二指腸潰瘍と診断され出血を止める為には内視鏡手術が必要だと言われ即入院となりました。

結局、その後、内視鏡を経口から4回程飲む結果になりましたが、いずれも鎮静剤を打たれ記憶の無い内に手術も検査も行われたので苦痛が全くありませんでした。こんな楽な方法があるならもっと早くに検査をするべきだったと心から思いました。その止血手術の際に胃液を採取してピロリ菌の検査を同時にしてもらいました。結果ピロリ菌が陽性だった為、退院後除菌治療を行いました。

除菌方法は2種類の抗生物質と胃酸の分泌を抑える薬を1週間毎日飲み続けるという物でした。1日でも飲み忘れると除菌の確率が下がってしまうという事なので必ず忘れずに最後まで飲み切るのが重要なようです。副作用の説明もされましたが、幸い私は軽い軟便程度で済みました。4週間後に除菌が成功したかどうか検査をするという事で再度病院に行きました。検査は呼気で出来るもので、袋に向かって息を吹くだけという非常に簡単な物でした。検査の結果、陰性だったので1回で成功する事が出来ました。

その後の体調はとても快調です。十二指腸潰瘍になる前も子供の頃からずっと胃弱でお腹を下したり、すぐ胃もたれを起こしたりしていましたが、除菌後はこれまでに無い位胃の調子が良くなり食べ過ぎたりしない限りはそうした症状が殆どでなくなりました。自分は胃弱だと感じている方や慢性胃炎、胃潰瘍などになった事のある方でしたらピロリ菌が原因の可能性が大いにあるので、一度検査してみる事をお勧めします。

除菌成功率は70%程度という事ですが、胃がんの原因とも言われており、若いうちに除菌が出来ればそのリスクを下げる事が可能です。慢性胃炎などの症状があれば保険が適用されるので内視鏡検査と合わせて15,000円位だった気がします。ピロリ菌の検査治療のみでは6,000円前後だと思われます。

ピロリ菌が除菌され胃腸が健康になっても暴飲暴食をすれば病気のリスクは高まりますので、適度な食生活を心がける事をお勧めいたします。

スポンサーリンク