ピロリ菌の除菌で食欲が出てきました

初めて長引く胃腸の不調に苦しんだのは18歳の頃でした。それ以後およそ30年間、ほとんどの期間は定期的に通院して山の様に薬を処方してもらっていました。でも、それにもかかわらず20代、30代は十二指腸潰瘍、40代からは胃潰瘍になり、その度にひどい思いをしました。特に辛かったのは胃カメラの検査です。北海道では一番腕が良いというクリニックを紹介してもらいましたが辛さは変わりませんでした。ピロリ菌のことは知っていましたが、最初に聞いた時は内視鏡を入れて胃壁の一部を取って検査するという話でした。きっと感染していると思いましたが内視鏡と聞いただけで避けていました。

その後、同じ北海道内ながらも引越しをしたのでかかりつけ医を変更しました。専門は循環器科のクリニックでしたが胃腸薬も処方してくれるので通い始め、そこでピロリ菌の検査を勧められました。よくよく説明を聞いてみると今は呼気を吹き込むだけで苦痛無しに検査ができるとわかり驚きました。嫌だ嫌だと思って避けて通っているうちに科学は進歩していたのです。もちろんすぐにお願いして検査しましたが、本当にどんな検査よりも苦痛が無く楽でした。

結果は予想通りでピロリ菌にガッツリ感染していました。除菌薬は必ず決められた通りに服用すること、一度の除菌で成功しなければ薬剤を変えて再度除菌することなどを説明され、最後に除菌薬は高額であることも告げられました。普段の胃腸薬は院内処方でしたが除菌薬は院外処方だったので、クリニックでの支払い後は財布の中には1万円しか残っていなくて不安でした。処方された薬はランサップで1週間分がわかりやすく包装されていました。心配した料金は2000円ほどで拍子抜けしましたが、最初に高額だと聞かされていたからそう感じたのでしょう。

薬はもちろん神経質なほど気をつけて朝晩、キッチリ飲みました。そして除菌ができたかどうかは再度、呼気による検査で判明します。除菌ができないこともあると知人から聞いていたのでドキドキでしたが私は1度で成功しました。

30年もの間、食事のたびに6種類もの胃腸薬を服用していたので、急に止めるのが不安で処方だけはしていただきました。でも、2ヶ月後には調子が良いので薬を飲み忘れることが増え、思い切って止めてみても快調だったのでそれ以後は胃腸薬ともクリニックとも縁が切れました。

ずっと長い間、食事は食べないと死ぬから食べるだけで、常にお腹や背中が苦しくてお腹が空くという感覚を忘れていました。除菌後は食欲も人並みになり、体重もガリ痩せから標準体重になりました。もっと早く決断すれば良かったと悔やむ気持ちもありますが、ご縁が無かったということなのでしょう。今では胃腸薬が手放せない友人にも検査をお勧めしています。

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