大腸内視鏡検査は検査専門のクリニックがお勧め

大腸の内視鏡検査を初めて受けてから、10年ちょっと経ちます。一番最初に検査を受けたきっかけは血便がでたからなのです。そのときは、検査が苦痛であるとかどうであったとかの感想はなく、カメラで撮影された映像モニターを見ながら、ただ祈るばかりでした。そのときのモニター画像には決定的なものは映っていなく、細胞を取って詳しく検査をするということになりました。結局、難病指定を受ける病気であることがわかりがっかりしましたが、ガンでなかったことだけが救いでした。ガンでなく症状も軽いものでしたが、難病指定を受けるほどのものですから、最低1年に1度の検査を受けることになりました。

大腸の内視鏡検査の初体験から3年ぐらいは症状が安定していなかったので、やはり苦しいという気持ちより、モニター画像に何か映るのではないかという恐怖心で何も感じていませんでした。ところが6年目ぐらいから内視鏡が体の中に入ると吐き気を感じたり、体が破裂するのではないかと感じたりしました。検査前には麻酔もしていますし、今までと何の変わりはないのです。これは自分の勝手な推測ですが、症状が安定し心に余裕を持って検査を受けているので、苦痛を感じるようになったのだと考えています。

それから数年経ち今では50歳の声を聞くようになりました。今では、大腸の内視鏡検査を受ける人の中では中堅といったところでしょうか、ある程度は検査に対する対応ができるようになったと思います。待合室にいますと、この人は定期検査だなとか、この人は何かで引っかかってそれを確認するために来た人だなとかがわかるようになりました。また、定期検査であっても検査終了後では、検査で何か指摘されたかな、ということもわかるようになりました。それは、私の行っているクリニックでは画像を印刷して渡してくれますが、何か指摘された人は、その印刷された画像を食い入るように見つめているからです。

これから検査を受けようと考えている人にアドバイスをするとしたなら、まず、気楽に考えて体の力を抜き、検査から逃げずためらわないことです。たとえポリープが見つかったとしてもすぐには重くはならないので早く検査を受けることです。早期であれば大腸ガンといえども怖い病気ではないといわれています。ですから、苦しそうだからとか恥ずかしいからといった理由で内視鏡検査を避けるのではなく、定期的に受けることをお勧めします。

検査の前は、食事はできれば3日前ぐらいから軽くして腸内に内容物が少ない状態が良いのではないかと思います。それは私の個人的な考えですが、そうすると下剤で体内の便を絞り出すときに楽になるからです。人によっては内視鏡検査よりも、便を出し切る作業のほうが辛いという人もいるのです。早く便が出てしまう人にそのコツを聞いてみると、食事を調整している、ということを言う人もいます。個人差があると思いますので一概には言えませんが、定期検査を繰り返しているうちに自分に合う要領が見つかると思います。

それから、検査を受ける医療機関は常に検査を行っているドクターがいるところをお勧めします。それは、私の行っているところは検査専門のクリニックで、ドクターは毎日検査を行っているので手慣れていて、地域では苦痛が少ないと評判が高いのです。スタッフも検査慣れしていて手早く動いてくれ、こちらの気持ちもきちんと察してくれるのです。

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