すじこといくらの違い
すじこといくらは、どちらも鮭や鱒の魚卵です。ただし、違いは以下の通りです。
- 形状
- すじこは、卵巣膜に入ってつながった状態です。
- いくらは、卵巣膜から卵を1粒ずつバラバラにしたものです。
- 味
- すじこは、未熟な卵を使うため、柔らかい食感と強い塩辛さがあります。
- いくらは、成熟した卵を使うため、弾力のある食感とまろやかな味わいがあります。
- 産卵時期
- すじこは、秋鮭の卵を塩漬けしたものが一般的です。
- いくらは、秋鮭や紅鮭の卵を卵巣膜から取り出して、塩漬けや醤油漬けしたものが一般的です。
すじこは、塩漬けされた状態で販売されていることが多いです。そのまま食べるほか、ちらし寿司や手巻き寿司の具材として使われます。いくらは、醤油漬けや塩漬け、タレ漬けなど、さまざまな味付けで販売されています。そのまま食べるほか、お寿司やおにぎりの具材、サラダやパスタの具材として使われます。
どちらもおいしい魚卵ですが、味や食感に違いがあるので、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
いくらは海外でも食されますか?
はい、いくらは海外でも食されています。ただし、日本ほど一般的ではありません。
海外では、魚卵を総称して「キャビア」と呼びます。キャビアというと、ロシア産のチョウザメの卵を塩漬けしたものを思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、いくらもキャビアの一種として扱われます。
いくらは、日本以外の国でも養殖されています。例えば、ノルウェーやカナダでは、鮭の卵を養殖していくらを製造しています。
いくらは、その鮮やかなオレンジ色と濃厚な味わいが人気です。お寿司やおにぎりの具材として使われることが多く、海外でも日本食の人気が高まっていることから、いくらの需要も高まっています。
具体的には、以下のような国でいくらが食されています。
- アメリカ
- カナダ
- ヨーロッパ
- ロシア
- 中国
- 韓国
- 東南アジア
これらの国では、日本食レストランやスーパーマーケットなどでいくらが販売されています。
ただし、海外ではいくらの食べ方に慣れていない人も少なくありません。いくらは生で食べるのが一般的ですが、生魚が苦手な人や衛生面が気になる人は、加熱して食べることもあります。
海外でいくらを食べる際には、その国の文化や習慣を尊重して、食べ方を工夫するとよいでしょう。
筋子で辛子明太子のようなものが作れますか?
はい、筋子で辛子明太子のようなものが作れます。ただし、筋子といくらの違いから、完全に同じ味わいにはなりません。
辛子明太子は、スケトウダラの卵巣を塩漬けした「たらこ」に、唐辛子などの調味料を加えて作られます。一方、筋子は、鮭や鱒の卵巣を塩漬けしたものです。
筋子は、いくらよりも成熟度が低いため、食感は柔らかく、味わいは濃厚です。また、いくらよりも塩分が高いため、唐辛子などの調味料を加えなくても、辛味や酸味を感じることができます。
そのため、筋子で辛子明太子のようなものを作る場合、以下の点に注意するとよいでしょう。
- 筋子を塩抜きする際は、あまり強く洗いすぎないようにする。
- 辛子明太子と同じように唐辛子や調味料を加える。
- 味が薄いと感じたら、唐辛子や調味料を追加する。
また、筋子で辛子明太子のようなものを作る場合、以下のアレンジもおすすめです。
- 燻製にする。
- チーズやクリームを加えて、濃厚な味わいにする。
- わさびやマヨネーズを加えて、さっぱりとした味わいにする。
自分の好みに合わせて、さまざまなアレンジを楽しんでみてください。
以下に、筋子で辛子明太子のようなものを作るためのレシピをご紹介します。
材料(2人分)
- 筋子 100g
- 塩 大さじ1
- 唐辛子 1本
- 醤油 大さじ2
- 砂糖 小さじ1
- みりん 小さじ1
作り方
- 筋子を水洗いし、塩をまぶす。
- 密閉容器に入れて、冷蔵庫で1日ほど塩抜きする。
- 唐辛子を細かく刻む。
- ボウルに筋子、唐辛子、醤油、砂糖、みりんを入れて、よく混ぜる。
- 密閉容器に入れて、冷蔵庫で2日ほど漬け込む。
このレシピは、筋子本来の味わいを楽しめるシンプルなものになっています。好みに合わせて、唐辛子の量や調味料の量を調整してみてください。