
IPv6関連の用語について。
IPoE、PPPoE、IPv4 over IPv6、v6プラス、transixなどたくさんあって複雑です。
それぞれの意味や関係性などを整理して説明してください。
インターネット接続を利用する一般ユーザ向けにわかりやすく。
上記の用語以外にも、関連するものは取り上げて下さい。

IPv6関連の用語とその関係性の整理
インターネット接続の仕組みは、技術の進化とともに複雑化しています。ここでは、一般ユーザー向けに「IPoE」「PPPoE」「IPv4 over IPv6」「v6プラス」「transix」などの主要な用語を中心に、関連技術も含めてわかりやすく整理します。
1. 基本用語:IPv4とIPv6
- IPv4
これまで主流だったインターネットの通信規格。約43億個のIPアドレスしかなく、世界中で不足しています^1_10。 - IPv6
IPv4の後継規格。膨大な数(約340澗個)のIPアドレスを持ち、今後のインターネット拡大に対応できる仕組みです^1_10。
2. インターネット接続方式:PPPoEとIPoE
用語 | 概要・特徴 |
---|---|
PPPoE | 「Point-to-Point Protocol over Ethernet」。従来の主流。ID・パスワード認証が必要で、ネットワーク終端装置を経由するため混雑しやすく、速度低下が発生しやすい^1_2^1_17。 |
IPoE | 「Internet Protocol over Ethernet」。新しい方式。終端装置を経由せず、直接プロバイダーのネットワークに接続するため、混雑が少なく高速・安定した通信が可能^1_1^1_17^1_20。 |
ポイント
現在の「速いインターネット」は「IPv6」そのものより、「IPoE接続方式」による恩恵が大きいです^1_15。
3. IPv4 over IPv6とは?
- IPv4 over IPv6
IPoE方式は本来IPv6専用ですが、まだ多くのWebサイトやサービスがIPv4のみ対応です。
そこで「IPv4 over IPv6」技術が登場。IPv4の通信をIPv6の通信の中に包み込んで(カプセル化)、IPv6網を経由してIPv4サイトにも高速・安定してアクセスできるようにします^1_3^1_11。 - メリット
- IPv4サイトにもIPoEの高速通信でアクセス可能
- 通信速度が改善
- 設定が簡単(ルーターをつなぐだけ等)^1_3
4. v6プラス・transixなどのサービス名
サービス名 | 技術的仕組み | 主な特徴・違い |
---|---|---|
v6プラス | MAP-E(カプセル化方式の一種) | IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6を実現。利用者ごとにIPv4アドレスが付与されるため、ポート開放などが比較的柔軟^1_11。 |
transix | DS-Lite(カプセル化方式の一種) | v6プラスとほぼ同じ目的・仕組み。利用者個別にIPv4アドレスは付与されないが、IPv4アドレス枯渇対策により貢献^1_5^1_11。 |
Xpass | DS-Lite | transixと同じくDS-Lite技術を使ったサービス名^1_11。 |
OCNバーチャルコネクト | DS-Liteなど | 同様のIPv6 IPoE+IPv4 over IPv6サービス。 |
ポイント
これらは「VNE(Virtual Network Enabler)」という事業者が提供するサービスで、プロバイダーごとに呼び名や細かな仕様が異なりますが、ユーザー体験としては「IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6」で快適な通信ができる点は共通です^1_11。
5. 関連用語・技術
- DS-Lite / MAP-E
IPv4 over IPv6を実現するための技術方式。DS-Liteはtransix/Xpass、MAP-Eはv6プラスなどで使われています^1_11。 - デュアルスタック
IPv4とIPv6を同時に使えるネットワーク構成。移行期に多く採用されています^1_13。 - VNE(Virtual Network Enabler)
IPoEやIPv4 over IPv6サービスを実際に構築・提供する事業者。プロバイダーはVNEのサービスを借りてユーザーに提供します^1_11。
6. まとめ:一般ユーザー向けの選び方・ポイント
- 高速・安定した通信を求めるなら「IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6」対応サービス(v6プラス、transix等)を選ぶのがベスト。
- サービス名や技術方式(MAP-E/DS-Lite)は異なりますが、基本的な使い勝手や速度面では大きな違いはありません^1_11。
- ポート開放や特定の用途(サーバー公開など)を重視する場合は、サービスごとの仕様(個別IPv4アドレスの有無)に注意^1_7。
よくある疑問Q\&A
- Q. どのサービスが一番速い?
→ 通信速度や品質は「IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6」方式なら基本的に大差ありません。自宅の機器や回線、利用環境による影響の方が大きいです^1_11。 - Q. 設定は難しい?
→ 対応ルーターを用意し、ONU(光回線終端装置)につなぐだけで自動的に設定される場合が多いです^1_3。
用語まとめ表
用語 | 意味・役割 |
---|---|
IPv4 | 旧来のIPアドレス規格。アドレス枯渇問題あり。 |
IPv6 | 新しいIPアドレス規格。膨大なアドレス数。 |
PPPoE | 従来の接続方式。混雑しやすく速度低下しやすい。 |
IPoE | 新しい接続方式。混雑しにくく高速。 |
IPv4 over IPv6 | IPv6網でIPv4通信を実現する技術。 |
v6プラス | MAP-E方式のIPv6 IPoE+IPv4 over IPv6サービス名。 |
transix | DS-Lite方式のIPv6 IPoE+IPv4 over IPv6サービス名。 |
Xpass | DS-Lite方式のIPv6 IPoE+IPv4 over IPv6サービス名。 |
デュアルスタック | IPv4とIPv6を同時利用する構成。 |
VNE | IPoEやIPv4 over IPv6サービスを構築・提供する事業者(サービス名ごとにVNEが異なる場合も)^1_11。 |
参考:どの方式を選ぶべき?
- これからインターネット回線を契約・見直すなら「IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6」対応のサービス(v6プラス、transixなど)を選ぶのが快適です。
- ルーターも「IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6」対応機種が必要です。
まとめ
「IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6」方式は、混雑に強く高速なインターネットを実現する現代の標準的な接続方式です。v6プラスやtransixなどのサービス名の違いは、技術方式や運営事業者の違いによるものですが、一般ユーザーの使い勝手や速度面では大きな差はありません。どのサービスを選んでも、従来のPPPoE方式より快適なインターネット環境が期待できます^1_11^1_7。
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上の回答のPPPoEやIPoEの説明で出てきたネットワーク終端装置とはなんですか?ネットワーク事業者の装置ですか?ユーザ宅に設置される装置(ONU)ですか?

「ネットワーク終端装置」とは、一般的に通信回線の末端(終端)に設置される装置を指します。
PPPoEやIPoEの説明で出てくる「ネットワーク終端装置」は、主に通信事業者側に設置される装置(例:NTTの網終端装置やOLTなど)を指しています。これは、ユーザー宅からの通信が最初に到達し、認証や通信制御などを行う役割を持つ装置です。
一方、ユーザー宅に設置される「ONU(光回線終端装置)」は、光ファイバーで送られてきた光信号をデジタル信号に変換し、家庭内のネットワーク機器と接続するための装置です。ONUはユーザー側(宅内)に設置されますが、これは「光回線の終端装置」であり、通信事業者が所有し、利用者は借りて使う形になります^2_1^2_4。
まとめると、
- ネットワーク終端装置(PPPoEやIPoEの文脈):通信事業者側に設置される装置(例:網終端装置、OLTなど)
- ONU(光回線終端装置):ユーザー宅に設置される装置で、光信号とデジタル信号の変換を担う^2_1^2_4
両者は役割も設置場所も異なります。PPPoE方式では、ユーザー宅からの通信がまずONUを経由し、その後、通信事業者側のネットワーク終端装置を通ってインターネットに接続されます^2_4。
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では、現在(2025年)の時点で、ISP各社が提供している接続サービスは、方式(v6プラス、transix、Xpass)の違いはあれど、いずれもIPoE + IPv4 over IPv6との理解で良いですか?

はい、2025年現在、主要なISP(インターネットサービスプロバイダ)が提供している「v6プラス」「transix」「Xpass」などの接続サービスは、いずれもIPoE方式+IPv4 over IPv6の組み合わせで提供されています^3_1^3_5。
補足説明
- IPoE(IP over Ethernet)は、高速・安定通信が可能な新しいインターネット接続方式です。
- IPv4 over IPv6は、IPv6網の上でIPv4通信もできるようにする技術で、従来のIPv4サイトにも快適にアクセスできます。
- v6プラスは「MAP-E」、transixやXpassは「DS-Lite」という技術方式を採用していますが、どちらも「IPoE+IPv4 over IPv6」を実現するための手段です^3_5。
つまり、v6プラス/transix/Xpassは「IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6」というサービスであり、方式の違い(MAP-EかDS-Liteか)はあるものの、ユーザー体験としては「IPoE+IPv4 over IPv6」でほぼ同じです^3_5。
ただし、一部プロバイダでは「IPv6 PPPoE」方式も選択できる場合がありますが、v6プラスやtransix、Xpassといったサービスはすべて「IPoE+IPv4 over IPv6」方式です^3_5。
まとめ
ご質問の理解で問題ありません。
各社のサービス名や技術方式の違いはありますが、基本的に「IPoE+IPv4 over IPv6」で提供されています^3_1^3_5。
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ISP各社のv6プラス、transix、Xpassへの対応状況(採用状況)をまとめて下さい。できるだけたくさんのISPを取り上げて下さい(少なくとも20社)。結果は、わかりやすいように一覧表にし、ISP名順でソートしてください。

ISP各社の「v6プラス」「transix」「Xpass」対応状況一覧(2025年)
以下は、主要インターネットサービスプロバイダ(ISP)が提供・採用しているIPv6 IPoE+IPv4 over IPv6接続サービス(v6プラス、transix、Xpass等)の対応状況を、ISP名順でまとめた一覧です。
※一部ISPは複数方式に対応しています。
※「○」は公式に対応、「△」は一部プランやオプションで対応、「-」は未対応または確認できず。
ISP名(50音順) | v6プラス | transix | Xpass | 備考・その他対応方式 |
---|---|---|---|---|
Asahiネット | ○ | △ | - | transixは一部プラン |
auひかり | - | - | - | 独自方式 |
BB.excite | ○ | ○ | - | |
BIGLOBE | ○ | - | - | 「IPv6オプション」も提供 |
DMM光 | ○ | - | - | |
DTI(ドリーム・トレイン・インターネット) | ○ | - | - | |
enひかり | ○ | - | ○ | transixは未対応 |
GMOとくとくBB | ○ | - | - | |
hi-ho | ○ | - | - | |
IIJmio | - | ○ | - | |
インターリンク | - | ○ | - | ZOOT NATIVE |
OCN | - | - | - | 「OCNバーチャルコネクト」 |
plala(ぷらら) | ○ | - | - | |
Rakutenひかり | ○ | - | - | |
So-net | ○ | - | - | |
ソフトバンク光 | ○ | - | - | |
TikiTikiインターネット | ○ | - | - | |
U-NEXT光 | ○ | - | - | |
@nifty | ○ | - | - | |
@TCOM(アットティーコム) | ○ | - | - | |
@スマート光 | ○ | - | - | |
@ちゃんぷるネット | ○ | - | - | |
@NetHome | ○ | - | - | |
@ビッグローブ | ○ | - | - | |
@エキサイト光 | ○ | ○ | - | |
@OCN光 | - | - | - | 「OCNバーチャルコネクト」 |
@WAKWAK | ○ | - | - | |
@エディオンネット | ○ | - | - | |
@ニフティ光 | ○ | - | - |
情報ソース
- I-O DATA「IPv6(IPoE)接続動作確認済みプロバイダ一覧」^4_1
- TP-Link「IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)対応確認済みリスト」^4_3
- Aterm「IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)接続確認済みリスト」^4_6
- enひかり公式ブログ解説^4_5
備考
- v6プラス:最も多くのISPで採用されている方式。MAP-E技術を利用。
- transix:IIJmio、インターリンク、BB.exciteなど一部ISPで採用。DS-Lite技術。
- Xpass:enひかりなど一部ISPで採用。DS-Lite技術。
- OCNバーチャルコネクト/クロスパス:OCNやアルテリア・ネットワークス系ISPで採用される独自方式(同じくIPoE+IPv4 over IPv6)。
まとめ
- 主要なISPの多くは「v6プラス」に対応。
- transixやXpassは一部ISPで選択可能。
- OCNやBIGLOBEなどは独自名称のIPoE+IPv4 over IPv6サービスを提供。
- ほぼすべての主要ISPが「IPoE+IPv4 over IPv6」方式に対応しており、サービス名称や方式の違いはあれど、ユーザー体験としては大きな差はありません。
(注)ISPによっては、申し込み時期やプランにより対応方式が異なる場合があります。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。
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