大相撲の西と東はどうやって決めるのでしょうか?力士は日によって西で出たり東で出たりしていますよね?
大相撲の東と西の決め方には、いくつかの要素があります。
- 番付上の東西:
番付では、同じ地位でも東の力士が西の力士より上位とされます12。例えば、東横綱は西横綱より上位です。 - 取組での東西:
取組編成会議で決定された取組では、以下のルールに従って東西が割り振られます2:
- 番付上の東西が異なる場合:そのまま割り振られます。
- 番付上の東西が同じ場合:番付下位の力士が反対側に移ります。
- 日ごとの変動:
力士が日によって東や西で出場する理由は以下の通りです:
- 歴史的背景:
このように、大相撲の東西は番付、取組編成、そして日ごとのローテーションによって決められ、力士は場所や対戦相手によって東や西で出場することになります。
番付上でも違いがあるのですね。では、番付上の東と西はどのように決めるのでしょうか?例えば、同じ番付に二人の力士が同時に昇進した場合、どちらをどちらに割り振るというルールはありますか?
番付上の東と西の決定方法については、以下のような基本的なルールがあります:
- 成績による決定:
同じ番付に二人の力士が同時に昇進した場合、前場所の成績が良かった力士が東に、もう一方が西に割り振られます。例えば、勝ち星が多い力士が東になります。 - 勝ち星が同じ場合:
前場所の勝ち星が同じ場合は、より上位の力士と対戦した回数や、その対戦での勝敗が考慮されます。 - それでも差がつかない場合:
すべての条件が同じ場合、年齢や入門順などの要素が考慮されることがあります。 - 横綱と大関の場合:
横綱と大関については、より長くその地位にいる力士が東になる傾向があります。
ただし、これらのルールは厳密に文書化されているわけではなく、相撲協会の判断に委ねられる部分も多いです。また、場所ごとに東西が入れ替わることもあり、完全に固定されているわけではありません。番付編成は相撲協会の重要な仕事の一つであり、力士の実力や相撲界全体のバランスを考慮して決定されます。
なるほど。そうすると、例えば西の大関が、次の番付編成では東になったり、あるいはその逆もあるのですね。
その通りです。具体的な例を挙げると:
東西の移動パターン
- 大関の場合
- 西大関が次の場所で東大関に変わることは珍しくありません
- 逆に、東大関が西大関に移動することもあります
- 移動の理由
- 前場所の成績
- 力士の最近の活躍度
- 相撲協会の戦略的判断
具体的な事例
- 例えば、照ノ富士関は、かつて西大関から東大関に移動した経験があります
- 白鵬関も、キャリア中に東西を行き来していました
注意点
- 東西の移動は、力士の実力や相撲界のバランスを反映しています
- 単なる形式的な変更ではなく、力士の評価の変化を示すこともあります
このように、番付の東西は流動的で、力士の成績や状況によって変化します。
取り組みの際の東西は、取組を決める際に東西も決定するのですか?
毎日のように東西が変ると、間違える力士もいたりしそうですね。
大相撲において、取組の際の東西は、番付に基づいて決定されます。具体的には、以下のようなプロセスがあります。
- 番付に基づく東西の決定:
- 同じ番付の場合:
- 日々の変動:
このように、取組ごとに東西を決める際には、力士の番付や成績が大きな役割を果たしており、行司や関係者はこの情報をもとに迅速に判断しています。力士自身も日々の取組で東西を意識しながら戦っていますが、時には混乱することもあるようです2。
東西を間違えた力士の体験談はある
検索結果から、東西を間違えた力士の具体的な事例が2つ見つかりました:
- 七月場所での事例:
61キロの軽量級力士が、体重約2倍の相手を4回転振り回して勝利した後、あまりに激しい回転で眩暈がしたのか、取組後に東西を間違えてしまいました。視聴者からは「方向が分からなくなった」「目が回った?」といったコメントが寄せられました1。 - 一月場所での事例:
序ノ口の東浪という力士が、熱戦の末に取組後に東西を間違え、行司から「こっち」と制される場面がありました3。
これらの事例は、激しい取組の後に力士が一時的に方向感覚を失う可能性があることを示しています。体力を使い果たした力士にとって、東西の区別を瞬時に判断するのは難しい場合があるようです。