
山で遭難したり動けなくなった場合、救助を要請すると費用はいくら位くらいかかりますか?

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山で遭難した場合の救助費用の目安
公的機関(警察・消防など)による救助
- 基本的に費用はかかりません。警察や消防などの公的機関が出動した場合、救助費用やヘリコプターの運用費も税金で賄われるため、遭難者に請求されることはありません^1_2^1_8。
- ただし、一部自治体(例:埼玉県など)では、防災ヘリの出動に対して費用負担が発生するケースがあります。埼玉県の場合、ヘリの出動は5分ごとに5,000円、1時間で約6万円請求される制度があります^1_5^1_12。
民間の救助隊・ヘリコプターを利用した場合
- 民間の山岳会や救助隊に依頼した場合、費用は原則「自己負担」となります。
- 捜索隊員の人件費は1日1人あたり2~3万円が相場です。例えば、5人が5日間捜索すれば、単純計算で50万円以上になることもあります^1_2^1_5。
- 民間ヘリコプターを利用した場合、1時間のフライトで50~100万円程度が相場です。業者や状況によってはさらに高額になる場合もあります^1_2^1_8。
- 実際の請求事例として、民間救助隊員3人で1回の救助に約15万円、ヘリを含めて11万円程度請求されたケースも報告されています^1_3。
その他の費用
- スキー場のリフトやゴンドラ、夜間照明などを救助のために特別に使用した場合、その実費が別途請求されることがあります^1_6。
- 救助活動で消耗品(ロープなど)を使用した場合、その実費も加算されることがあります^1_3。
費用のまとめ(目安)
救助の種類 | 費用目安 | 備考 |
---|---|---|
公的機関による救助 | 原則無料 | 一部自治体でヘリ出動は有料(例:埼玉県で1時間6万円など) |
民間救助隊員 | 1人1日2~3万円 | 人数・日数で総額が大きくなる |
民間ヘリコプター | 1時間50~100万円 | 状況によりさらに高額になる場合も |
実際の請求例 | 10万~50万円以上 | 捜索規模・日数・人員・ヘリの有無で大きく変動 |
補足
- 遭難救助費用は、遭難者本人が負担するのが原則です。本人と連絡が取れない場合、家族が同意すれば家族に支払い義務が生じます^1_5。
- 山岳遭難救助費用に備える保険(レスキュー費用保険)も存在します^1_8。
まとめ
山で遭難し救助を要請した場合、公的機関による救助は原則無料ですが、民間の救助やヘリコプターを利用した場合は数十万円から百万円を超える費用が発生することもあります。登山前には、地域の救助体制や保険加入の有無を必ず確認しておくことが重要です^1_2^1_8。
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請求の最近の事例(具体例、民間救助も含めて)を10件程度挙げて下さい。山関連に限定します。

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山岳遭難救助費用の具体的な請求事例(直近・民間救助含む)
1. 北アルプス・唐沢での骨折遭難(2022年)
- 状況:下山中に転倒し足を骨折、ヘリは悪天候で出動不可。
- 救助内容:山小屋スタッフ9名がストレッチャーで搬送。
- 費用:1人あたり4万円(出動手当3万円+危険手当1万円)、合計36万円が請求された^2_6。
2. 剣岳源次郎尾根での雪崩遭難(2023年GW)
- 状況:雪崩に巻き込まれ1名死亡、1名生還。
- 救助内容:警察・消防ヘリによる収容(救助費用は発生せず)、遺体搬送・謝礼などの実費。
- 費用:合計38万円(関係者現場駆け付け費用・謝礼・遺体搬送費用等)^2_3。
3. 東北・神室連峰火打岳での山スキー遭難(2023年GW)
- 状況:滑降中に転倒し凍傷。
- 費用:24万4,326円(詳細不明、民間救助費用と推察)^2_3。
4. 埼玉県での防災ヘリ救助(2024年)
- 状況:60代男性が遭難しヘリで救助。
- 費用:1時間の飛行で燃料費5万5,000円を請求(自治体ヘリの有料化適用例)^2_1。
5. 民間ヘリコプターによる救助(長野県)
- 状況:詳細不明。
- 費用:1分1万円、1時間で約60万円が相場とされる^2_5。
6. 静岡県の防災ヘリ出動
- 状況:富士山などでの遭難救助。
- 費用:1時間あたり40万~50万円の燃料費がかかる(現状は公費負担だが、今後有料化議論も)^2_4。
7. 民間山岳会による捜索(一般例)
- 状況:山岳会5人で5日間捜索。
- 費用:1人1日2万円×5人×5日間=50万円(実際にこの規模で請求されることも)^2_1。
8. 民間山岳会による短期救助(一般例)
- 状況:民間救助隊3人で1日出動。
- 費用:1人1日3万円×3人=9万円+経費、合計約15万円程度になることも^2_1。
9. 民間ヘリコプターによる大規模捜索(一般例)
- 状況:ヘリ1日3時間飛行。
- 費用:約150万円(燃料費等含む)^2_1。
10. スキー場設備利用の救助(一般例)
- 状況:リフトやゴンドラ、夜間照明を救助のため特別使用。
- 費用:リフト・照明などの実費が別途請求(数万円~十数万円規模になることも)^2_2。
補足
- 公的機関(警察・消防)のみで完結した救助は無料ですが、民間の協力やヘリ利用、特殊設備使用時は高額請求となる場合があります。
- 実際の請求額は、人数・日数・手段・地域・気象条件等で大きく変動します。
- 山岳保険などでカバーできる場合もありますが、全額自己負担となるケースも多いです。
まとめ
近年の山岳遭難救助費用の請求事例は、数万円から150万円超まで幅広く、民間救助やヘリ利用時は特に高額化しやすいことがわかります^2_1^2_6。
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海外ではどのように扱われていますか?具体的に。

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海外の山岳遭難救助費用と制度の具体例
ヨーロッパ
- フランス
原則として山岳救助は無料ですが、スキー場内での救助は費用が請求されることがあり、保険でカバーされることが一般的です。近年は「安易な救助要請」や「明らかな過失」に対して有料化の議論も進んでいますが、現在は無償が基本です^3_3。 - イタリア
地域ごとに異なりますが、ヴェネト州などではヘリコプター救助が1分あたり25~90ユーロ(最大500ユーロなど)請求される場合があります。リグーリア州やフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州では緊急性のない救助のみ有料です。アルプス地域では「アルパインクラブ(CAI)」の会員になることで救助費用がカバーされることが多いです^3_4^3_7。 - スイス・オーストリア・ドイツ
アルプスクラブ(SAC、DAVなど)の会員は救助費用がカバーされる場合が多いです。オーストリアでは重傷や緊急時のみ公費負担ですが、観光やスポーツ事故では自己負担となるケースも。ドイツでは緊急性・医療的必要性のある場合は公的保険でカバーされますが、軽傷や単なる搬送、捜索は自己負担となることがあります^3_4。 - クロアチア
近年、観光客への救助費用請求を導入。現地の健康保険や旅行保険でカバーされる仕組みを導入しつつあり、特に過失や無謀な行動の場合は保険が適用されないこともあります^3_5。 - スロベニア
原則無料ですが、法律上は過失や故意の場合は請求可能。ただし、実際には2011年以来請求された例はほとんどありません^3_6。
北米・カナダ
- カナダ(ブリティッシュコロンビア州など)
公的なボランティア救助隊による場合は無料ですが、ガイドが民間ヘリ会社など外部リソースを直接要請した場合は全額自己負担となり、数千ドル規模になることも。非緊急の搬送や軽傷の場合も自己負担になることが多いです。救助保険の加入が強く推奨されています^3_1。 - アメリカ
州や自治体によって異なり、多くの州で公的救助は無料ですが、民間ヘリや特殊救助の場合は高額請求されることも。アメリカン・アルパイン・クラブなどの会員になると一定額まで救助費用が補償されます(例:年会費80ドルで7,500ドルまでカバー)^3_1。
アジア・アフリカの高山地域
- キリマンジャロ(タンザニア)やヒマラヤ
民間の救助ヘリ利用が主流で、費用は全額自己負担。グローバルレスキューなどの保険に加入しないと数百万円規模の請求となることも。現地ガイドが保険会社と連絡を取り、救助手配を行うのが一般的です^3_2。
共通点・特徴
- 多くの欧州アルプス諸国では「山岳クラブ(アルパインクラブ)」の会員になることで救助費用がカバーされる仕組みが発達しています^3_4。
- 緊急性や医療的必要性が認められる場合は公費負担(無料)となることが多い一方で、単なる道迷いや無謀な行動、非緊急搬送は自己負担や部分負担となるケースが増えています^3_6。
- 観光客や外国人登山者は、現地の保険や旅行保険、国際的な山岳救助保険への加入が強く推奨されています^3_2。
まとめ
海外では、山岳救助費用の扱いは国や地域、救助の内容によって大きく異なります。
- 無料の国もあれば、明確に有料化(特にヘリ救助)している地域もあり、観光客は保険加入が必須となりつつあります。
- アルプスクラブや民間保険の活用が一般的で、救助費用は数十万円~百万円単位になることも珍しくありません。
- 無謀な行動や過失による遭難の場合は、保険が適用されない・全額自己負担となるケースも多いです。
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救助隊員が負傷などした場合は、その費用などは?

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救助隊員が負傷した場合の費用負担について
公的救助隊員(警察・消防など)
- 公的機関の救助隊員が救助活動中に負傷した場合、その治療費や補償は原則として公務災害(労災)として扱われ、国や自治体が負担します。遭難者や家族に対して、救助隊員の負傷や死亡に関する費用が請求されることはありません^4_5。
民間救助隊員の場合
- 民間救助隊員が出動した場合、隊員手当や危険手当のほか、傷害保険料が救助費用の一部として加算され、遭難者側に請求されます。たとえば、民間救助隊員1人につき1日あたり「隊員手当3万円+傷害保険料1万3540円+事務手数料2460円」などが請求内訳に含まれています^4_1。
- これは、救助活動中に隊員が負傷した場合に備えて、あらかじめ保険料を請求者(遭難者側)が負担する仕組みです。実際に負傷した場合でも、保険金の給付は隊員や所属団体に支払われ、追加で遭難者側に請求されることはありません^4_1。
まとめ
- 公的救助:隊員の負傷等は公費(公務災害)で対応、遭難者に追加請求なし。
- 民間救助:傷害保険料が救助費用に含まれ、遭難者が負担。実際の負傷時も基本的に追加請求は発生しない^4_1。
補足
- 民間救助の場合、危険手当や保険料が高額になることがあり、1人1日あたり5万円程度が目安となります^4_1。
- 救助活動は非常に危険を伴うため、登山者は救助者の安全にも十分配慮し、無理な行動を避けることが求められます^4_5。
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