初めての登山が富士山でした

私は兵庫県に住む41才の主婦です。私は海外旅行が好きで若いころから世界中を旅していましたが、ふと、日本のことは何も知らないと気が付きました。ずっと関西に住んでいるため富士山を見たこともないのです。日本人としてこれは恥ずかしいと思い、友達と富士山を観に行こうという話しになりました。そのうちに見るだけではつまらないから登ろうと言いだす人がいて、富士登山が決定しました。

私たちが富士山に登ったのは世界遺産になる一年前の2013年8月のことでした。友達4人と登りましたが全員が初めての富士登山で、というより登山経験のある人は一人もいませんでした。そこでツアーに参加しました。大阪発の夜行バスで行き、翌日に吉田口から登り始めて山小屋で宿泊、ご来光を拝んで下山、といったツアーです。

何しろ初登山ですから持ち物はいろいろと調べました。8月とはいえ富士山は標高が高いからものすごく寒いらしいから冬の分厚い服がいるとか、雨対策は絶対に必要だとか、そういう情報を交換しあって用意しました。けれど困ったのがバッグでした。私は登山用のリュックを持っていませんでしたから、手持ちの小さなデイバッグ一つで行ったのです。友人もツアーの人たちも本格的な登山リュックだったのでちょっと不安になりました。

それでも結果的にはなるべく荷物を減らしたのは悪いことではなかったと思います。なぜなら私は体力がなく、力もなかったからです。大きな荷物は歩きにくく邪魔になり、疲れるだけだっただろうと思うのです。

最初のうちはお喋りしながら楽に歩いていましたが、だんだんと道が険しくなるにつれて無言になっていきました。五合目で2時間の休憩をとりましたが高地に体が慣れず、みんな苦しそうに息をしていました。それでも、まわりの景色がだんだんと変わって行き、林なくなり、木がなくなり、火星のように殺風景な景色になっていくのが興味深かったです。山小屋にたどり着いたときはもう疲れ果ててすぐに寝てしまいました。

翌朝、というか深夜に起こされて、懐中電灯を片手に登山を再開しました。星が見えなかったので雲が多いことがわかり、がっかりしました。それでもなんとか登頂すると達成感がありました。驚いたのは、人の多さです。山頂というよりも大阪駅の構内のようにごったがえしていました。

肝心のご来光は、雲の合間からほんのちょっと光が見えた程度でしたが、それでも神々しいように思いました。眼下に見晴るかす雲海は本当にすばらしいものでした。友達と助け合って登りきることができたので、とても良い思い出です。私の生まれて初めての登山が富士山で本当に良かったと思います。

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