甘く見すぎて大変だった登山初体験

17歳のときに一度は「日本一の山」を登っておこうと家族5人で富士登山を計画しました。現在私は30代の主婦、今から20年前のことです。8月の初旬に5合目からの挑戦です。

駐車場で前日にはひどい雷で危なくて頂上まで行かずに戻ってきた、という人たちにも出会いました。でも、私達が計画した日は天候もよくなって、今から登ってご来光を拝もうと張り切って登り始めました。登山はまったくの初心者、私と下の妹は長袖シャツの上に学校の体操服・長袖と長ズボンのジャージにヤッケ、両親は長袖シャツの上にトレーナー・ジーンズとパーカーというものです。靴は普通の運動靴でした。

富士山は人気の山で設備もしっかりしているので初心者でも登れる、と教えてくれた人がいたことでの軽装でした。唯一、山頂で登山記念の焼印を押してもらうための杖をそれぞれが手にしているのが「登山」らしい雰囲気だったと思います。

ところがこれが大失敗、最初は元気でも登るにつれて空気は薄くなるし足元も道が険しくなります。段々暗くなってきてまわりもよく見えなくなってきます。

日帰り登山の予定でしたが、甘く見すぎたツケは大きくこのままでは登山道で夜明かし、ということになってしまいました。元気を補給するためのチョコレートさえ持っていなかったのです。

幸いなことにシーズンまっさかりの登山道にはたくさんの人がいて、かぶったヘルメットに電灯をつけている人・アメをくれる人などが助けてくれました。

薄い空気で頭がフラフラするので、その場に座り込んでしまうのを父が後ろから「そこに座るな、他の人の迷惑になる」というのを聞いてできるだけ端に寄ろうとします。父は母と妹を支えながら登るのに一生懸命でした。それでも体がいうことを聞きません。這うようにして移動すると、周りの人が「大丈夫、ここに座って」と助けてくれました。本当に申し訳ないことでした。

山で宿泊して朝のご来光に備えるという人のための山小屋で、とにかく何か食べようと注文したラーメンを注文しました。麺とスープに薄いチャーシューが一枚、という簡単なものでしたが、ものすごく美味しく感じました。スープの色は濃く、真っ黒、関西から来た私たちには驚くべきものでしたが、そういう面白いことも後から思い出して笑うくらいそのときは気がつきませんでした。

見知らぬたくさんの人が助けてくださったおかげで、家族みんなでなんとかご来光を拝むことができたのです。でもやっぱり日本一の山、登ってよかったと今でも思っています。

富士山は確かに初心者でも楽しめる山だと思います。夏のシーズン中なら長袖シャツ・トレーナー・タイツに防水効果のあるヤッケでも大丈夫という印象です。それでも、おにぎり・チョコレートバー・ビスケット・アメなど途中で食べられる食料の携帯は必須だと思います。帽子やヘルメットにライトをつけていると、暗くなってしまっても両手を使いながら登れるので賢いと思いました。

空気が薄いので、登山初心者には思っている以上に体が動けなくなったりすることがあります。初心者は日帰りというよりも途中で一泊することも考えたほうが楽だと思います。

途中でビニール袋に入った「酸素」を買うことができますが、事前に用意できるなら持っていれば役立つと思います。私は利用せずにすみましたが、母や妹は「ものすごく助かった」と言っています。

登山を楽しむ人はみんな親切で本当にありがたかったのです。その人たちのおかげで、美しいご来光も拝めたし・苦しかったけどいい登山の思い出として富士山を思い出すことができるのだと考えています。

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