大量の100円玉が必要

私が富士山に登ったのは2007年の7月です。当時は20代でした。勤務先の会社の社員旅行で社長が「富士山に登りに行こう」と言ったのがきっかけで社員一同約20名で富士山に登ることとなりました。

しかし、登山については知識もなく、ましてや日本一の高さの富士山に登るということで、どのようなものを持っていったらいいのかを富士山に何度か登ったことのある人に色々と相談しながら準備を進めました。手を使わず明かりを灯すことのできる頭につけるタイプのライトは絶対に必要と言われ、慌てて探して購入しました。

靴は長めのものが良いと言われていましたが、買うものをできるだけ減らそうと、家にあった、どちらかというとウォーキングタイプのものにしました。これは失敗で、靴の中にゴロゴロと小石や砂が入り、時々出さねばならず苦労しました。

ストックは準備せず、富士山の五合目で買える木の杖を持っていくことにしました。これは富士山の登山の途中の山小屋で焼印を押してもらおうと思ったからです。この考えはすごく良かったです。焼印を押してもらった杖は今でも大事にとってあります。

そして、一番準備が必要だったのは、大量の100円玉です。というのも、トイレに行くたびに毎回100円~200円のお金がかかります。そして、飲み物が途中でなくなってしまった場合、山小屋でペットボトルを買うのですが、一本買うのに、500円かかります。山では普段当たり前にできていることができないと感じる瞬間です。

また、カイロは持っていったほうがいいと思います。山の頂上ではまだ雪が残っている位寒いので、登山中は必要ない方もいるかもしれませんが、頂上でしばらく過ごすのなら持っていると安心します。

さて、私達の登山の計画は7合目で数時間休んで翌日(といっても午前2時頃ですが)ご来光を目指して登るという形でした。
5合目まではバスで行き、そこから7合目まで登りました。周りの景色は次第に木などがなくなり、岩だらけになっていきました。そしてようやく山小屋までたどり着いたのですが、普段運動をしていない分疲れがどっと出てくるのを感じました。

仮眠を取ったあと、5合目からの登りで溜まった疲れも取れぬまま、真っ暗な中、手探りで進んでいきました。上を見ると遥か先の方まで人が登っているライトが見え、また下を見ると私が登ってきたところを上がってくる人のライトが見えました。先は長いと思いながら頂上を目指しました。最初はしゃべりながら登っていたのが嘘のように黙々と登り続けました。そうすると、ついに富士山山頂の石碑が立っているところまでたどり着きました。

ご来光まであと20分位まで迫っていました。よく見える場所へ移動し、しばらく待ちました。そして、ご来光。雲海の中から太陽が少しづつ顔を出していきます。ここまで登れたことに感謝しながら、ずっと見つめ続けていました。あれだけ頑張ったから、こんなに素晴らしいご褒美がもらえたんだと嬉しくなるような光景でした。本当に神秘的なもので一度見たらもう一生忘れられないと思いました。登山ガイドの人からはこれまで見てきた中で五本の指に入るくらい良いと言われました。

そのあと、一部の人は御鉢巡りに行きましたが、私は高山病にかかったらしく、頭が割れるように痛くなり、断念しました。
ゆっくり登るようにしていたつもりでしたが、かかってしまうものなんだと思いました。でも、ご来光を見られたことは本当に良かったと思います。

これから富士山に登られる方は毎日ウォーキングなどをして身体を動かしておいてください。そして、富士山頂からの素晴らしいご来光を見られることを願っています。

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