ピロリ菌の感染と年齢や性別との関係

年齢との関係でいえば、高齢者ほどピロリ菌への感染率が高くなっています。20歳までの世代では1割にも満たない感染率が、60歳を超えると8割前後にまで急上昇するのです。これは、ピロリ菌の感染源と関係があります。

主な感染源は井戸水や河川ですが、衛生環境に問題があると、それらに排便などが混入する場合があります。排便の中にピロリ菌が混じることもあり、そういった井戸水などを飲むと感染しやすくなります。上下水道の衛生環境は、時代が下るにしたがって整備されましたが、その点で高齢者はピロリ菌の感染率(保菌率)が高いのです。そして大都市ほど上下水道の整備も早く、郊外では遅れて整備されたため、出身地域によっては60歳より下の世代でも高い感染率があります。

日本国内では上記の通りですが、各国の状況によっても異なります。上下水道が整備されている先進国ほど日本に近い年齢構成ですが、発展途上国などは比較的低い年齢層でもピロリ菌感染率は高くなっています。

男女比は、特段の違いはないと思われますが、はっきりとはしていません。男女による感染率に差はないとする論文があるものの、男性の方が検査による陽性の割合が高かったとするデータもあるためです。とはいえ、そのデータも男女比は6対4程度と、特段の差はありませんでした。

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